世界に挑戦するVRエンジニアを募集!Potlatch(現:snowX)CEO 小林大河氏へインタビュー

目次

こんにちは、MatchXRs 小磯です。

今回は、インタビュー第1弾。
インタビューイはアメリカ サンフランシスコでPotlatch(現:snowX)を運営する小林大河CEOです。

元々1on1のスタートアップファウンダーをマッチングするプラットフォームを運営しており、この度新たにXR事業を始められるとのこと。
アメリカ サンフランシスコでのXR市場のリアルやPotlatch(現:snowX)さんが始められようとしている事業内容についてお話をおうかがいしました。

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小林 大河(こばやし たいが)

早稲田大学を卒業後、「俺は金曜日が悲しいんだ。土日は仕事がないだろう。」というOBの言葉で、日本M&Aセンターへの就職を決意。最年少で課長になるも、一念発起してシリコンバレー行きを決意し、起業。Potlatch(現:snowX)を立ち上げた。
順風満帆だった会社員がシリコンバレーで起業した話|Taiga Kobayashi

Twitter @taigak5884


XRに注目したきっかけ

小磯:本日はよろしくお願いします。早速ですが、XRに着目された経緯や動機などを教えてください。

小林:サンフランシスコにいるとXRの流れが身近に感じることができ、日本だとクエストなどデバイスの普及台数が10〜20万台くらいと言われていると思うんですが、アメリカ国内では500万台とか普及しているんですね。

しかも普及する場所というのは決まっている。サンフランシスコ、シリコンバレーかシアトル、テキサス、ニューヨークなどいくつかの都市くらいだと思うんですよね。

その意味で使っている人が増えているのを感じたというのが大きいです。

これは15年前のiPhoneみたいな感じで、このデバイスが拡がることによってみんなの生活が変わるなっていうのを感じました。

元々、ARかVRで進むかというのも迷ったんですが、スマートグラスについてはFacebook(現:Meta)も出してますけど、本当のARグラスを出しているところはまだあまりないもしくはもう少し後で、VRが先にくる、このタイミングであればVRだなと思って興味を持ったのが一つでした。

小林:Co-Founderの中原さんが元々VRが好きで、ヘッドセットを持っていて、僕も使わせてもらったんです。そうすると、想像以上の使いやすさと利便性でした。

僕は、前職も営業マンで全然Techの人間ではない。そういう僕が本当にすごいと思える、使いやすいと思った。ということは一部のゲーマーだけではなく、一般の人にも使われるなと、ある種確信があった。

小磯:どのコンテンツを体験されたのか気になります。

小林:最初は、Spatial。クオリティに驚きました。顔も映せるし、アバターも自分の顔になるので、zoomで話すよりこっちの方がいいなと思った。酔いもないので、こんなに使いやすいんだと思いました。

ワークスペース系は全部試しました。そして、現状でも少なくともワークスペース系はいけるなと思った。

VRChat、Horizonはすごいなと思って。

VRChatもすごいけど、Horizonもワールドの中でゲームを作ってる人もいる。

まだ始まったばかりで課金も広告もないのに、フルタイムの仕事にしている人もいることに驚きました。今までYouTuberの仕事をしていたのに辞めて、「俺たちはHorizonにかけているんだ!」と言っていて。

小磯:まだあまり国内ではない事例かもしれませんね。

小林:HorizonはfacebookのようなSNSが好きな人が集まっていて生で喋れて、VRChatはゲームユーザーの人たちがPCVRで集まっているイメージです。

小磯:私もそっち系かもしれません。(笑)

小林:あと、デバイスの大きな流れってなかなかないと思うんですよね。

パーソナルコンピューターが来て、ガラケーがきて、スマホになって...本当にVR逃したら次いつ何になるかわからない、もちろんARもあるけど。
なので、このタイミング、大きな流れがある今、勝負をしたいと思った。

小磯:小林さんは100兆円企業を目指すと掲げてらしゃいますが、やはりどちらかというと大きなパイを取りに行く賭けみたいなところもあるんですか?

小林:そうですね。その中で流れというものは大事にしています。VRは衝撃を受けました。

現状の課題

小磯:逆にXRを始めるとなったときに困ってることとかってありますか?抽象的な質問ですが。

小林:そうですね...色々ありますけど、僕のCo-Founderである中原さんはXR専門でやっていたエンジニアではないし、僕ももちろんVRについては素人なので、やはり知識とネットワークは大事だなと思っています。僕もVR試しつつ、色んな人に会って紹介してもらって、日々勉強しています。

そういう意味ではリソース?

例えば、ポッドキャストやアーティクル(記事)など、自分なりには調べているけれど、何かおすすめなどあれば教えてもらえると嬉しいです。

小磯:口頭ベースなら、後でお伝えしますね。
【保存版】XRに興味のある人にオススメしたいコミュニティ+アクセラ9選 ※随時更新予定|小磯純奈  / inxR CEO

小林:ぜひお願いします。

小磯:つまり、情報と人ということですね。逆に、サンフランシスコにはXRのコミュニティやイベントなどあるんですか?

小林:デバイスがめちゃくちゃ普及している一方で、コミュニティみたいなものっていうとあんまりない気がします。

小磯:確かに、業界特性から考えるとみんなオンラインで過ごしている時間が長いかもなので、オフラインでそういうことやってる人は逆にマイノリティかもしれませんね。

小林:しかも今、流れがNFTやクリプトなので、そっちにみんな行っていて。例えばFortniteやDecentralandの中でメタバースみたいな文脈があって、すごくその中でコミュニティができてるイメージがあります。

小磯:今、御社としてそれらの課題を解決するために行ってる対策はありますか?直接アタックされてるかと思いますが。

小林:色んな人にとにかく声をかけまくっていて、あった人にはXRに関係ある人紹介して、エンジニアや投資家紹介してくださいと言っている。

HTC VIVEのアクセラレーターの責任者の方とかとも繋がれたのでネットワーキング改めて大切だなと、他の人に頼りっぱなしみたいなところはありますね。

小磯:それはもう、敏腕営業マンの小林さんやからこそできる。

小林:いえいえ、それはあまり関係ないかも(笑)

小磯:余談ですけど、共同創業者同士で役割がちゃんと分かれているのはいいですよね。

小林:そうですね、全く違いますね。全然違うと思いますね。

小磯:中原さんはギークっぽいイメージ。

小林:そうですね、彼は天才エンジニアで、ビジネスもわかる。

元々楽天にいて...一つエピソードがあるんです。当時、社内で楽天モバイルを誰が一番売れるかというものあったそうでエンジニアも参加しらしいんですけど、数ある体育会系の営業マンがいる中で、彼が優勝したらしいんですよ。2位が体育会ラグビー部出身者だったそう。

小磯:すごい!私も中原さんに営業してほしい...(笑)

小林:そういう営業じゃないのかもしれないですけどね。(笑)ちょっと、すみません話が。(脱線しちゃって)

今後のPotlatch(現:snowX)が目指すもの

小磯:これからやろうとしている事業の詳細をお伺いしていいですか。

小林:はい。VRのアバターを売るマーケットプレイスでCtoCのモデルを考えています。

pixivさんのBOOTHやsketchfabや、アバターミュージアム、clusterさんのアバターマーケットみたいなのがあったりすると思うんですがいずれもファイルをダウンロードして自分でコンバートして、VRchatにアップロードする必要があるんですよね。

なので僕みたいに、クエストしか使えない人は買っても使えません。それだけではなく他にもハードルがあって根本的に(僕のような非エンジニアには)難しい。

クエストしか使えない人が買えるマーケットプレイスを作ろう、と思い検証を始めました。

小磯:この前のTGSVRなどを例に出すと、中にあった、服を買ってそのまま着れるイメージですか?

小林:そうですね、買う側にとっては少なくともクエスト上で完結できる。

小磯:へ〜面白そうですね!ありがとうございます。


一緒に働きたい仲間

サンフランシスコのシンボルマーク Salesforce Towerと周辺のオフィスビル群

小磯:それをやろうと思っている御社として、必要な人材や人物像はどんな感じになるんですか?

小林:基本的に、働き方としてはスタートアップって全部そうだと思うが物凄いスピード感で動いている。なので、スピード感のある人、かつ、臨機応変に動ける方。例えば、1週間やってきたことがもしかしたら間違っていたとなると、一気にやり方が変わるかもしれない。

まずは少数精鋭で超優秀な方と一緒にお仕事できたらと思っています。

小磯:コアなスキルセットはエンジニアだけど、できることはある程度なんでもできる方がいい感じですか?

小林:ビジネスサイドの仕事は僕がやりますが、エンジニアだけど、お客さんのところにもききにいきたいとか、プロダクトを自分でも作っていきたい。PM的な感じで、できる方でなくてもいいですがやってみたい方が嬉しい。

小磯:未経験、経験者、転居できる人がいいとか、全部の条件を言っていただくとどんな感じになりますか?

小林:そういう意味では働き方は基本リモート。年に2回ぐらいサンフランシスコにも出張でお越しいただく機会はあるかなと思います。

経験者であることは必須ですが、例えば中原さんもXRの経験があるわけではないのでめちゃくちゃ高い条件を求めるというわけではないですが、先にお伝えの条件がある程度合う方がいれば、ぜひ!です。

また、弊社の魅力としては、サンフランシスコってテックの中心地だと思うんですね。(XRの中心がどこかという話は一旦横においとくことになってしまいますが。)なので、情報はすごくいいものを共有できるかなと思ってます。VRの情報しかり、開発やスタートアップなど。その辺は、日本企業で働くのと全く違った情報が手に入るんじゃないかなと思います。

小磯:フルコミじゃなくても、業務委託でもいい?(土日稼働などからでも?)

小林:いずれは一緒にやりたいが最初はそれでも。

Skyland Ventures、East Ventures、メルカリの創業者の富島さん、エンジェルインベスター(投資家)の方々に投資いただいています。530k(5300万)くらいを集めてやっているという状態です。

スタートアップ的な情報も提供できると思う。XRでも普通のスタートアップや中小企業と働くのとはまた違った経験ができて、面白いと思う。

プロダクトも大きいものを目指しているので。

スタートアップに入るというのは優秀な人であれば人であるほど、コミットが難しいもしれないので、確かに最初からフルタイムよりパートタイムの方がいいかもしれないなとお話ししていて思いました。

また、人種年齢性別は気になりません。

英語は得意である必要はないですが、抵抗がない人がいい。というのも、近いうちに全社英語にする予定なので。TOEICのスコアも気にしないです。

小磯:国籍は皆さん日本人なんですか?

小林:日本人です。一人は日本に住んでいて、たまにこっちにきてもらっています。



Potlatch(現:snowX)で一緒に働いてみたいと思った方、興味がある方はぜひ以下より内容をチェックしてみてください

Potlatch(現:snowX)の採用ページ

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